【7月17日 AFP】インドネシアの首都ジャカルタ(Jakarta)中心部にある外資系高級ホテル2か所で爆発がおき、9人が死亡した事件で、スシロ・バンバン・ユドヨノ(Susilo Bambang Yudhoyono)大統領は17日、「テロリストの犯行」との見方を示し、前週に行われた大統領選挙との関連を示唆した。ユドヨノ大統領は、先の大統領選で、対立候補に大差をつけて再選を果たしたばかり。

 ユドヨノ大統領は記者会見で、現段階で、犯人の特定は時期尚早だとしたうえで、テロリスト団体が、大統領選の前後にユドヨノ大統領を標的に訓練を実施していた事実を示すビデオ映像や写真を、情報当局から入手していると明かした。

 大統領は弾痕によるものとみられる複数の穴があいた自身の写真を記者らに見せ、テロ行為に関与した者が誰であろうと、また背後にいかなる政治組織があろうと、しかるべく処罰するよう警察に指示したと話した。

 識者によると、今回の高級ホテル爆発事件には、2002年に多数の外国人観光客らが犠牲となったバリ島での爆破事件を指揮したノルディン・ムハンマド・トップ(Noordin Mohammad Top)容疑者が率いるイスラム地下組織ジェマ・イスラミア(Jemaah IslamiyahJI)の分派による犯行を示す特長がみられるという。(c)AFP