【7月14日 AFP】香港の英語日刊紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)は14日、中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)でイスラム教徒のウイグル人が多数死亡したことを受けて、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)が、アフリカ北西部で働く中国人を対象にした報復を行うと宣言したと伝えた。

 同紙が引用した英国の民間情報会社「スターリング・アシント(Stirling Assynt)」の報告書によると、中国人に対する報復を呼びかけたのは、アルジェリアを拠点とした「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(Al-Qaeda in the Islamic MaghrebAQIM)」。

 アルカイダ系のテロ組織が直接中国を脅かすのは初めてだが、イスラム教のジハード主義者グループの間では、復讐の声が高まっているという。

 同報告書によると、「AQIMは中国を標的とした最初のアルカイダ系組織だが、他の勢力も追随する可能性がある」という。中東諸国や北アフリカでは大勢の中国人が働いており、アルジェリアでは約5万人が働いている。(c)AFP