【7月9日 AFP】イラク北部モスル(Mosul)近郊で8日、自動車爆弾2発が相次いで爆発し、12人が死亡、数十人が負傷した。警察当局がAFPに対して明らかにした。米軍が前月30日に都市部から撤退後、最大の惨事となった。

 1件目の爆発はモスル郊外のBawiza地区で発生し、11人が死亡。ほぼ同時刻に同様の爆発が近郊の都市であり、1人が死亡した。

 モスルの病院当局者は遺体12体を受け取ったとし、2件の爆発で30人が負傷したことを認めた。

 同日、これより先、モスル中心部で路肩に仕掛けられた爆弾が爆発して軍車両が被害を受け、イラク兵士1人が死亡した。東部では、検問所を襲撃した武装集団に兵士1人が銃撃され死亡した。

 政府当局が1日発表した統計によると、米軍の都市部からの撤退を控えた6月の衝突による死者数は2008年7月以降最も多い437人で、うち372人は民間人だった。(c)AFP/Mujahid Mohammed