【7月9日 AFP】パキスタン北西部族地域の南ワジリスタン地区(South Waziristan)で8日、米軍ミサイルがイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の地区拠点を攻撃、同組織の戦闘員48人を殺害した。治安当局が明らかにした。

 攻撃されたのは、パキスタン軍の地上攻撃が予測されている現地タリバンのバイトゥッラー・メスード(Baitullah Mehsud)司令官の本拠地で、7日から8日までの24時間に、無人機からとみられるミサイル攻撃が2回行われた。

 この攻撃で、タリバンの訓練センターで8人が死亡、輸送車両5台が破壊され、40人が死亡した。

 米軍は無人機による攻撃を認めていないが、同地区に無人機を配備しているのは、米軍とアフガニスタンで任務に当たっている米中央情報局(Central Intelligence AgencyCIA)のみ。

 メスード司令官の本拠は、米国務省がパキスタン部族地域におけるアルカイダの活動拠点としているところで、米軍とパキスタン軍の空爆とみられる攻撃が激しくなっている。(c)AFP/Roshan Khan