【5月24日 AFP】パキスタン軍は24日、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の勢力下に置かれているスワト渓谷(Swat Valley)の中心都市、ミンゴラ(Mingora)内で複数の主要地区を奪還したと発表した。同軍が連日行ってきたパキスタン北西部でのタリバン掃討作戦が一大局面に入った。

 パキスタン軍は23日、ミンゴラに進入し、タリバン側と激しい市街戦を行った。タリバンは4月、和平協定を破って首都イスラマバード(Islamabad)方向への移動を始めたため、パキスタン軍は米軍の支援を受けた猛反撃を開始した。

 軍幹部によると、24日までにミンゴラ内の主要な交差点や3つの広場を奪還した。広場のなかには、昨年末にタリバンが処刑をに使っていたとの報告があるグリーンスクエア(Green Square)も含まれている。ミンゴラの人口は約30万人とされているが、多くはすでに避難した。

 ミンゴラへの地上攻撃は、リゾート地として名高いスワト渓谷をタリバンから奪還する作戦のなかで最重要部分を担った。(c)AFP/Lehaz Ali