【2月10日 AFP】米オバマ政権でパキスタン・アフガニスタン問題を担当するリチャード・ホルブルック(Richard Holbrooke)特別代表は8日、アフガニスタンでの武装勢力掃討作戦はイラクよりも厳しいものとなるとの見方を示し、兵員と装備の増強を訴えた。

 ホルブルック特別代表は、訪問先のドイツ・ミュンヘン(Munich)で、アフガニスタン復興にはパキスタンなど周辺国も巻き込んだ新たな対策が必要だと強調し、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は閣僚らとアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)対策の見直しを行っていると明かした。

 現在、念頭にある課題としては「新たなアイデア、米政府と北大西洋条約機構(NATO)加盟国および関係各国との調整の必要性、適切な実行時期」を挙げた。

 また、アフガニスタン問題の解決には、イランを含む周辺国の協力が欠かせないと述べ、特に国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)やその支持グループが後方拠点を置くパキスタンの重要性を強調した。

 一方、アフガニスタンへの援助が滞っている資金拠出国に対する不満を示した。ホルブルック特別代表は、近く南アジアを歴訪する。(c)AFP/Lorne Cook