【2月4日 AFP】イスラエルは3日、南部アシュケロン(Ashkelon)に同日、パレスチナ武装勢力がロケット弾を撃ち込んだことへの報復として、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部の密輸用トンネルを空爆した。

 エフド・バラク(Ehud Barak)国防相も同日午後、テルアビブ(Tel Aviv)北部のヘルツェリア(Herzliya)で行われた安全保障会議で、「ハマスは遊びで(ロケット弾攻撃を)やっているわけではない。イスラエル空軍はガザでの軍事作戦を遂行中だ。われわれは(イスラエル)南部住民に平穏な生活を約束しており、この約束を順守する」と述べ、ガザ地区で軍事作戦を実施したことを認めた。

 イスラエルとガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の双方は前月18日、エジプト政府の仲介により停戦を宣言したが、ロケット攻撃は停戦に水を差すものとなり、イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相は、ロケット弾攻撃には「最も厳しい措置で報復する」と公言していた。

 こうした事態を受け、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は、パレスチナ側に対しガザからのロケット弾発射の即時停止を求め、ジョージ・ミッチェル(George Mitchell)中東特使を再度、ガザ地区に派遣すると発表した。ミッチェル特使は、前月末に同地区を訪問したばかり。(c)AFP/Ezzedine Said