【2月1日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)首相は1月31日、スイス・ダボス(Davos)で開催中の世界経済フォーラム(World Economic Forum)年次総会(ダボス会議)で、ソマリア沖の海賊対策を目的とする海上自衛隊艦艇の派遣を実行すると明言した。

 麻生首相はダボス会議で行った演説の中「インド洋での海上自衛隊による補給活動に加え、ソマリア沖の海賊対策に自衛艦を派遣する」と述べた。

 政府は前週、海上自衛隊に艦艇派遣の準備を指示した。首相は2月中に実際の派遣を命じると見込まれている。
 
 保守派の首相は国際安全保障における日本の役割拡大を狙っている。ソマリア沖ににはすでに米国、欧州各国、中国などが艦船を派遣している。前年同海域で海賊に襲撃された船舶は100隻に上った。(c)AFP