【1月22日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の北キブ(Nord-Kivu)州で、同州を拠点とするルワンダ解放民主軍(Democratic Forces for the Liberation of RwandaFDLR)に対するコンゴ軍とルワンダ軍の共同掃討作戦が本格化する中、コンゴ軍は21日、国連コンゴ監視団(MONUC)や援助団体、報道機関の現地立ち入りを禁じた。

 MONUCによると、ルワンダの多数派フツ人(Hutu)で構成されるFDLRが拠点を置く同州には20日以後、4000人程度のルワンダ兵たちが流入しているという。

 コンゴ・ルワンダ両政府が20日に発表した共同作戦をめぐっては、ルワンダ軍が1990年代にコンゴで虐殺を行ったと主張するコンゴの市民や議員などから、怒りや不安が噴出している。一方、国連や援助機関は、作戦で市民の犠牲が出ることに懸念を表明している。

 FDLRは、ツチ人(Tutsi)およびフツ人穏健派80万人が犠牲になったとされる1994年のルワンダ大虐殺で中心的な役割を果たした。FDLRの兵士たちはその後、隣国コンゴに脱出し、北キブ州に拠点を築いた。これが10年以上にわたり、同州の政情不安を招いている。(c)AFP/Herve Bar