【1月15日 AFP】(一部更新)パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)でのイスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との戦闘で、同地区の救急医療関係者は14日、パレスチナ人の死者数が1000人を超えたことを明らかにした。

 現地の救急医療関係者はAFPに対し、12月27日にイスラエル軍による「キャスト・レッド作戦(Operation Cast Lead)」が開始されて以来、パレスチナ人の死者数が1033人に達し、負傷者も4850人以上に上っていると語った。

 ガザ地区の問題をめぐっては、国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長が近隣諸国を訪問し、停戦に向けた取り組みを進めている。

 ガザ地区のハマス幹部は、カイロ(Cairo)でのエジプト当局者との協議後、エジプトの停戦調停案について、無条件に受け入れることはできないものの、「大筋」では反対しないとの見解を示した。

 このハマス幹部は記者団に対し、「(エジプトの)ムハンマド・ホスニ・ムバラク(Muhammad Hosni Mubarak)大統領の調停案しかまだ提案されていないが、大筋では修正の必要はないと思っている」と語った。

 また、エジプトやスペインの外交筋がハマスが調停案を受け入れたとしているものの、ハマスは「詳細な停戦案をエジプト首脳に提出した」と主張している。停戦案は、15日にカイロを訪問することになっているイスラエル国防省高官にも手渡されるという。(c)AFP