【1月12日 AFP】 イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)を標的としたパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に対するイスラエル軍の攻撃によるパレスチナ人の死者は、攻撃開始から17日間で900人を超えたと、パレスチナの医療関係者が明らかにした。

 ガザの救急医療サービスを指揮するMuawiya Hassanein医師によると、イスラエル軍がハマスが発射するロケット弾に対抗し、「キャスト・レッド作戦(Operation Cast Lead)」と呼ぶ軍事作戦を開始して以降、パレスチナ側の死者は少なくとも905人、負傷者は3950人に上った。死者のうち少なくとも227人は子どもだという。

 またガザ市(Gaza City)内のナセル病院の医師によると、11日早朝にイスラエル軍は白リン砲弾を発射し、この攻撃で少なくとも55人が負傷した。同医師は電話インタビューで「これらの患者のやけどは、白リン砲弾でしかありえない焼け方をしている」と語った。

 白リン砲弾は、民間人に対する使用は国際法で禁じられているが、煙幕生成のための使用は許可されている。

 一方、イスラエル軍報道官は白リン砲弾の使用を否定し、「わが軍が使用しているものはすべて国際法にのっとっている」と述べた。(c)AFP