【1月11日 AFP】イスラエル軍の地上部隊は11日も、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への進攻を続けた。イスラエルが、抵抗を続けるイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)への攻撃をさらに強めると警告したことを受け、急きょ国外へ脱出するパレスチナ人が増えている。

 ガザの医療関係者らによると、12月27日にイスラエル軍が攻撃を開始して以降、子ども270人を含む少なくとも854人が死亡し、3490人が負傷した。

 また、作戦開始以降イスラエル側ではイスラエル軍兵士10人と民間人3人が戦闘やロケット弾の爆撃を受けて死亡した。パレスチナの武装勢力がイスラエル領内に発射したロケット弾の数は600発以上に上っており、一部はこれまででイスラエルの国境から最も離れた地域にまで到達している。

 エジプトは、欧米諸国の支持を受けた停戦交渉を進めており、即時停戦や、ガザ境界の通行の開放、武器密輸の防止を呼び掛け、パレスチナ側に和平交渉の再開を求めている。

 しかし、ハマスとイスラエルの双方が、国連安全保障理事会(UN Security Council)が8日採択したガザ地区の即時停戦を求めた決議を無視している。

 ガザ地区での衝突を受け世界各地でパレスチナ支持の抗議デモが行われ、欧州では数万人が参加した。11日にも多数の抗議デモが予定されている。(c)AFP/Adel Zaanoun