【1月1日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)幹部は31日、イスラエルが地上戦に踏み切れば「全滅するまで戦い抜く」と強調した。イスラエルは停戦提案を拒否し、空爆を続けている。

 ハマス高官のムシール・マスリ(Mushir al-Masri)氏はAFPに対し「われわれはあらゆるシナリオを準備しており、全滅するまで戦い抜くつもりだ」と語った。ガザ地区ではイスラエル軍による空爆が5日目を迎え、ハマス側もロケット弾による反撃を行っている。

 マスリ氏はさらに「イスラエルがガザに進攻すれば、それは紛れもなく冒険的行為だ。われわれは彼らが驚くようなことを準備している」と語った。

 ハマスの指導者、イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniya)元パレスチナ自治政府首相も、テレビ演説で「われわれは(イスラエル軍の)戦車を打ち負かすだろう」と述べ、イスラエルに対する強硬な姿勢を示した。

 イスラエルのメディアは、数日中にも地上戦が始まる可能性があるとの見方を伝えている。(c)AFP/Adel Zaanoun