【12月31日 AFP】イスラエルによる、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)のイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の拠点に対する空爆は30日、4日目を迎えた。各国首脳から暴力の停止を訴える声が強まるなか、イスラエルは、フランス政府が提案した48時間の一時的な停戦を検討している。

 イスラエルのエフド・バラク(Ehud Barak)国防相の報道官によると、同国防相は一時的な停戦の提案を好意的に受け止めているという。その一方で報道官は、こうした姿勢は今後の地上戦の準備を妨げるものではないと強調した。

 イスラエル当局者は、ガザ地区に対する攻撃は数週間続く可能性があると警告している。これに対し、ハマス側はロケット弾攻撃を激化させるなど、イスラエルに対する攻撃を強化するとしている。一連の攻撃では、これまでに少なくともパレスチナ人373人が死亡している。

 停戦については、欧州連合(EU)がガザ地区やその周辺での「恒久的な停戦」を求めているほか、国連(UN)、EU、米国、ロシアで構成される中東和平4者協議(Middle East Quartet)は、「完全順守される即時の停戦」を求めている。

 こうした動きにかかわらず、イスラエル当局者は30日も、イスラエル軍は今後も攻撃を続行すると強調した。イスラエルによる空爆に対しては、イスラム教徒による暴動が発生しているほか、世界各地で抗議活動が行われている。(c)AFP/Sakher Abu El Oun