【12月23日 AFP】パキスタン北西部の部族地域、南ワジリスタン(South Waziristan)の2か所の村KarikotShin Warsakで22日、米軍の無人機によるとみられるミサイル攻撃があり、武装勢力の戦闘員少なくとも8人が死亡した。治安部隊の幹部が語った。

 現場はアフガニスタンとの国境で、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の拠点とされている地域。

 治安部隊の幹部が匿名を条件にAFPに語ったところによると、数分をおいてミサイル2発が「米軍の無人偵察機から発射された」という。この幹部は「銃を備え付けた車両2台が破壊された」とし、車内にいた8人が死亡したと述べた。また、車両は泥や草でカモフラージュされていたという。この攻撃でタリバンやアルカイダの幹部が死亡したかは現在のところ分かっていないと述べた。

 地元情報機関の関係者は死亡した戦闘員についてパキスタンのタリバン系組織のメンバーだと述べた。

 ミサイル攻撃があったいずれの村でも大きな火災が発生し、混乱した住人らが外に飛び出したという。また、住宅1棟が被害を受けたとこの幹部は語った。(c)AFP/S.H. Khan