【12月8日 AFP】(一部更新)パキスタン治安部隊は7日、カシミール(Kashmir)地方のパキスタン実効支配地域にあるムザファラバード(Muzaffarabad)近郊で、インド・ムンバイ(Mumbai)の同時襲撃事件で関与が指摘されているイスラム系武装グループ「ラシュカレトイバ(Lashkar-e-TaibaLeT)」と関係が深いイスラム教慈善団体「ジェマテダワ(Jamaat-ud-Dawa)」の事務所を急襲し、15人の身柄を拘束した。情報筋が8日、明らかにした。

 情報筋によると、これは、ラシュカレトイバがパキスタン領内で訓練を行っているとのインド側の主張を受けて行われたもの。カシミール地方でのジェマテダワの活動について詳細な情報を得ることが目的だという。カシミールでは、ラシュカレトイバの活動は禁止されている。

 この急襲に先立って、米国とインドがパキスタン政府に対し、48時間以内にムンバイ事件に関与したとみられるパキスタン人の引き渡しとラシュカレトイバに対する行動計画の策定を求め、パキスタン政府が同意したとの報道がされていた。パキスタン政府はこの報道についてコメントを避けている。(c)AFP