【11月26日 AFP】米海軍は、路上に仕掛けられた爆弾の衝撃を測定したり外傷性脳損傷の治療に役立つデータを収集するための、戦闘ヘルメット用センサーの開発に取り組んでいる。米海軍研究所(Naval Research Laboratory)の研究者デービット・モット(David Mott)氏が25日、米テキサス(Texas)州サンアントニオ(San Antonio)で開催された学会で明らかにした。

 モット氏は、ヘルメットは爆発に対する保護機能をもつ一方で、衝撃波を頭部の各部分へ分散させる効果ももつとの研究結果を明らかにし、「医学界は外傷性脳損傷の原因を本当に理解していない。頭部への直接圧迫に注目する説もあるし、小規模の爆発による蓄積効果に注目する説もある」と語った。

 その上で、現在開発中のセンサーを使えば、海兵隊員は作戦中にさらされたすべての爆発について記録を残すことができ、その記録を基に治療方法などを判断できるという。(c)AFP