【11月24日 AFP】(一部更新)イラクの首都バグダッド(Baghdad)で24日、女性の自爆犯の犯行を含む3件の爆発が発生し、17人が死亡した。イラクでは駐留米軍の2011年末までの完全撤退計画などを定めた米軍地位協定(Status of Forces AgreementSOFA)の議会採決を2日後に控えている。

 治安関係者や内務省などによると、最初の爆発が起きたのはバグダッド東部で、通勤時間帯に貿易省の職員らが乗っていたバスの近くで道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、女性9人を含む13人が死亡、5人が負傷した。医療関係者によると死亡者の大半はバスの車内で焼死したという。

 それから1時間も経たないうちに2度目の爆発が、厳重警戒された米軍管轄区域グリーンゾーン(Green Zone)への経路で発生し、3人が死亡、15人が負傷した。当時は、中に入るための検問を待つイラク人職員らが並んでいた。バグダッドの治安部隊広報によると、自爆犯は知的障害のある女性と見られ、体に巻きつけた爆発物は遠隔操作で起爆されていた。この爆発で市内中心部の上空には大きな黒煙が立った。治安当局者は当初死者を5人としていた。

 さらにバグダッド東部で再び道路脇の爆弾が爆発、民間人1人が死亡、パトロール中の警察官3人を含む5人が負傷した。この爆発は警察官を狙った犯行だった可能性がある。(c)AFP/Ammar Karim