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米軍トップ、海賊の高度な戦術に懸念 早急な対処訴える

  • 2008年11月18日 11:50 発信地:ワシントンD.C./米国
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オランダのロッテルダム沖で撮影されたサウジアラビアの国営石油会社サウジ・アラムコ(Saudi Aramuco)が所有する大型タンカー「シリウス・スター(Sirius Star)」(2008年10月19日撮影)。(c) AFP/SHIPSPOTTING.COM/FRED VLOO

【11月18日 AFP】(写真追加)マイケル・マレン(Michael Mullen)米統合参謀本部議長(海軍大将)は17日、ケニア沖でサウジアラビアの大型タンカー「シリウス・スター(Sirius Star)」号が海賊によって乗っ取られた事件について、「がくぜんとした」と語り、海賊行為は早急に対処すべき問題だと強調した。

 マレン議長は、どの国の政府も人質をとられると身代金を支払って問題を解決する傾向があるため、各国海軍による海賊対策には限界があると指摘した。

 マレン議長はシリウス・スター号の乗っ取りについて、「タンカーのサイズもそうだが、それにも増して海賊の移動距離にがくぜんとした」と語った。石油を満載したシリウス・スター号は米空母の3倍の大きさを持つが、海賊に乗っ取られた場所はケニア沿岸から約450マイル(約724キロ)も離れた海域だったという。

 マレン議長によると、今回の乗っ取りは、最近の海賊事件の中ではもっとも沿岸から離れた場所で発生した事例だという。

 マレン議長は海賊について、「非常に乗っ取りの技術に長けている。武装も十分で、戦術的にも優秀だ」と指摘した上で、「乗っ取りにあった場合、それを阻止することは非常に難しい」と述べた。

 さらに、「一度乗っ取られてしまえば、乗員はすべて人質となる。そうなったら人質をどうするか?そこで行き詰まりが生じる」と語り、その背景として「船舶の所属国の国家的問題であることに加え、これまで各国政府が海賊に身代金を支払うことで問題を解決してきたことが挙げられる」と述べた。

 マレン議長によると、海賊による船舶乗っ取りの成功率は低下傾向にあるが、乗っ取り自体は増加しているという。(c)AFP

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