【11月15日 AFP】(一部修正)イスラエルによる封鎖強化で国連(UN)の食糧配給が停止され、燃料不足のために唯一の発電所が稼働を停止しているパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で14日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実効支配するガザ地区からイスラエル南部に向かってロケット弾20発近くが発射された。

 イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相は、エフド・バラク(Ehud Barak)国防相ならびに軍高官と緊急会合を開き、ロケット弾発射は6月19日に合意した停戦に対する「露骨で根本的な」違反だと非難。制裁措置として封鎖を強化すると声明で発表した。

 救命当局によると人口10万人超のイスラエル南部の町アシュケロン(Ashkelon)ではロケット弾3発が着弾したが、負傷者は出ていない。

 ハマスは、イスラエル南部への攻撃で通常使用する手製兵器より射程距離が長い、軍用のGradミサイル5発をアシュケロンに向けて発射したとしている。

 医療関係者や目撃者によるとガザではイスラエル軍の空爆で戦闘員2人が負傷した。(c)AFP/Mai Yaghi