【11月4日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部ルチュル(Rutshuru)で3日、国連(UN)部隊が人道支援を届ける一方、支援団体は同国東部での戦闘に巻き込まれた百万人以上の行方を追い始めた。ルチュルは反政府勢力が制圧している。

 国連は前週、反政府勢力、人民防衛国民会議(National Congress for the Defence of the PeopleCNDP)がルチュル周辺の難民キャンプを襲撃し放火したという「信頼性の高い報告」後、5万人が行方不明になっていると述べていた。支援団体が現地入りしたのはその後初めて。

 支援団体の車両十数台は、約50人の国連平和維持部隊に護衛され、北キブ(Nord-Kivu)州の州都ゴマ(Goma)から、反政府勢力が制圧した地域を通り75キロメートルの道のりを無事移動した。

 ルチュルは8月以来、ローラン・ヌクンダ(Laurent Nkunda)司令官率いるツチ(Tutsi)系の反政府勢力に制圧された主要都市の1つ。今回の反政府勢力の進攻で160万人が避難を余儀なくされた。反政府勢力は前週、一方的に停戦を宣言した。

 一方、コンゴ当局は3日、ゴマに午後11時から午前5時まで外出禁止令を発令した。反政府勢力はゴマ郊外まで迫っている。(c)AFP