【10月24日 AFP】パキスタン北西部、アフガニスタン国境に近い部族地域の北ワジリスタン(North Waziristan)で23日、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の幹部が建てたマドラサ(イスラム神学校)に対し、米軍の無人偵察機によるものとみられる空爆があり、11人が死亡した。治安当局高官が語った。

 空爆は、米軍が主要な標的として追っているタリバンのJalaluddin Haqqani元司令官を狙ったものとみられている。パキスタン領土内での米軍による空爆に対しては、パキスタン政府と米国との間で緊張が高まっている。

 空爆の数時間前には、パキスタン議会が、武装勢力との対話強化や国の主権と領土保全などを含めた、同国の対テロ政策の早急な見直しを要請する特別決議案を可決していた。

 空爆があったマドラサは、北ワジリスタンの中心都市ミランシャー(Miranshah)付近にあり、1980年代の旧ソ連のアフガニスタン侵攻に対する「ジハード(聖戦)」で建造された。(c)AFP/ Hasbanullah Khan