【9月22日 AFP】「石油戦争」を宣言しナイジェリア南部でパイプラインなど石油関連施設への攻撃を強めていた、同地域の主要武装勢力「ニジェール・デルタ解放運動(Movement for the Emancipation of the Niger DeltaMEND)」は21日、戦闘停止を発表した。

 MENDは「われわれが報復を開始してちょうど1週間となる2008年9月21日午前1時、MENDは、追って通知するまで一方的停戦を宣言する」との声明を発表した。MENDは、ナイジェリア軍によるMEND拠点への攻撃に対する報復として、石油産業への「戦争」を宣言していた。

 MENDは、自らに対する攻撃が再び行われた場合は、戦闘を再開すると警告している。

 MENDは19日、英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)の石油パイプラインを破壊したと発表した。シェルは、MENDが犯行を主張している6件の襲撃のうち2件しか認めていないが、19日には一連の襲撃を背景に、ボニー(Bonny)島にある施設から輸出される石油について不可抗力を宣言し、契約上の出荷義務から除外している。(c)AFP/Sophie Mongalvy