【9月19日 AFP】ソマリア沖で17-18日、ギリシャ船と香港船籍の大型船が相次いで海賊に乗っ取られた。同海域では海賊行為が多発しており、関係当局は国際的な対応を呼びかけている。

 フィリピン人の乗員25人が乗ったギリシャの貨物船Centauriは18日、首都モガディシオ(Mogadishu)沖約200マイルでロケット弾で武装した海賊に乗っ取られた。情報を公開したマレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)にある国際海事局(IMB)海賊情報センターによると、海賊はソマリア東部沖を通過する船舶を狙って襲撃している。

 また、船員援助計画(Seafarers Assistance Programme)のAndrew Mwanguraケニア支部長によれば17日、中国人24人とスリランカ人1人の乗員を乗せ、チュニジアからインドのピパバブ(Pipavav)港に向かっていた香港船籍の「グレート・クリエーション(Great Creation)」号も乗っ取られた。

 IMBによると今年1月以来ソマリア沖で55隻が海賊の襲撃を受けており、11隻が依然身代金目的で拉致されたままだという。(c)AFP/Mustafa Haji Abdinur