【9月9日 AFP】(一部更新)アフガニスタンとの国境に近いパキスタン・北ワジリスタン(North Waziristan)で8日、米軍のものとみられる複数の無人航空機がミサイル攻撃を行い、女性や子どもを含む少なくとも21人が死亡した。地元当局者がAFPに明らかにした。

 無人航空機から発射された数発のミサイルは、同地のマドラサ(イスラム神学校)近くの住宅に命中したという。同地でのこうしたミサイル攻撃は、この1週間で4度目となる。

 当局者らによると、死者は21人で、うち7人が民間人、14人が戦闘員だという。現在、ほかにも被害者がいないか捜索が行われている。また、別の当局者はAFPに対し、死者には女性3人、子ども2人、男性2人が含まれており、そのほか25人以上が負傷したと語った。

 死亡した戦闘員のうち、9人がアラブ系の「外国人」だったという。パキスタン当局が「外国人」という場合は、国際テロ組織アルカイダ(Al Qaeda)の戦闘員を指す。

 攻撃は、住宅およびイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の最高指導者、ムハマド・オマル(Mohammad Omar)師の側近と言われるJalaluddin Haqqani元司令官が創設したとされる現場近くのマドラサを狙ったものとみられる。(c)AFP