【9月5日 AFP】米軍当局は4日、米軍内での自殺者数が、過去最多となった前年の記録を破る勢いで増加しており、ベトナム戦争時代以来初めて民間人の自殺率を超える見込みであることを明らかにした。

 今年の米軍兵士の自殺者数はこれまでのところ93人となっており、米軍史上最多となった前年の115人に迫っている。米軍の人事部幹部のEddie Stephens大佐は、「今年はあと4か月残っていることを考慮すると、(自殺者数は)115人を超えるだろう」と語った。

 また、現在のペースで米軍の自殺者数が増えると、最新の民間人の自殺者の割合である10万人あたり19.5人を超えるという。この数値は米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and PreventionCDC)が2005年に発表したもので、若者層が多い米軍に合わせて調整されている。

 米軍兵士の自殺率が民間人を超えたのは、ベトナム戦争が行われていた1960年代後半から70年代前半以来だという。(c)AFP/Jim Mannion