【8月21日 AFP】グルジアに対する軍事力の行使めぐりロシアへの国際的な批判が高まる中、ロシアは、グルジアからの分離・独立を求めるアブハジア(Abkhazia)自治共和国、南オセチア(South Ossetia)自治州の独立承認を行う動きを強めている。

 また、ロシアは、ポーランドへの米国のミサイル防衛(MD)施設配備に関する合意文書に両国が調印したことについて、欧州に新たな軍拡競争を招くもので、欧州での戦略的均衡を有利な形で変化させようとする米国の意思を証明するものだとして厳しく非難した。

 AFPの特派員によると、戦略的に重要な黒海(Black Sea)沿岸に位置するアブハジアでは、議会と大統領が独立承認をロシアに正式要請する準備を進めている。南オセチアでも、エドゥアルド・ココイトイ(Eduard Kokoity)大統領が露インタファクス(Interfax)通信に対し、南オセチアもまもなく同様の要請を行うと語っている。また、両地域とも、21日に分離・独立支持のデモを行うことを発表している。

 こうした動きに対し、ロシア上院のセルゲイ・ミロノフ(Sergei Mironov)議長はインタファクス通信に対し「連邦議会は、南オセチア、アブハジア両地域の住民が望むならば、独立を承認する用意がある」と明言。この問題について、上院で25日に緊急会合が開かれることも発表されている。

 ロシア政府が両地域を承認した場合、グルジアにとっては大きな打撃となり、ロシア軍のグルジア侵攻に端を発する外交問題が悪化することは必至だ。(c)AFP/Christopher Boian