【8月12日 AFP】インドのカシミール(Kashmir)地方、係争地のヒマラヤ山脈(Himalayan)地帯で12日、インドの治安部隊がデモ隊に発砲し、イスラム教徒10人が死亡した。警察当局や医療関係者が述べた。

 前日にはインド軍兵士の発砲で、分離・独立派の政治家と抗議行動参加者4人が死亡していた。

 6月にジャム・カシミール(Jammu and Kashmir)州政府がカシミール地方の土地をヒンズー教関連団体に譲渡する計画を発表したことを発端に、譲渡計画に反発したイスラム教徒らが、一週間にわたって抗議行動を起こし、6人が死亡する事態となった。

 移譲計画はその後撤回されたが、それに対し今度はヒンズー教徒の多いジャム(Jammu)で暴動が起きた。ヒンズー教徒の強硬派がカシミール渓谷(Kashmir Valley)につながる唯一の道路を封鎖したため、イスラム教徒の行商人らに大きな被害が出る事態となった。(c)AFP