【7月11日 AFP】イスラエル軍は10日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の境界線で、フェンスを乗り越えようとした男1人を射殺した。3週間前に停戦が開始して以来、死者が出たのは初めて。

 イスラエル軍の説明によると、ガザ地区Kissufim付近でフェンスを乗り越えてイスラエル側に侵入しようとしていた不審者を発見し、停止を呼びかけ警告射撃したが止まらなかったため発砲、射殺した。その後近寄って調べたところ、男は武装していなかったことがわかったという。

 軍側は、現場付近の境界域ではパレスチナ武装勢力が繰り返し、爆弾を仕掛けようとしていたとしている。

 死亡した男について、マフムード・アッバス(Mahmud Abbas')自治政府議長のパレスチナ解放機構(PLO)ファタハ(Fatah)武装組織「アルアクサ殉教者旅団(Al-Aqsa Martyrs Brigades)」は、同組織のメンバーだったとし、「犯罪行為」への報復を発表。ロケット弾をイスラエル南部に向け発射した。このロケット弾によるけが人は今のところ報告されていない。(c)AFP/Sakher Abu El Oun