【6月23日 AFP】(一部更新、写真追加)イラクで22日、ディヤラ(Diyala)州の州都バクバ(Baquba)や北部キルクーク(Kirkuk)で3件の爆弾攻撃があり、治安関係者によると合わせて23人が死亡した。

 このうちバクバの攻撃は、女性による自爆攻撃で、少なくとも16人が死亡、40人が負傷した。地元医療関係者が、AFPに明らかにした。

 治安当局者によると自爆犯は、州知事の事務所本部と裁判所に至る門の付近で、身につけていたベストに仕込まれた爆発物を爆破させたという。

 負傷者らが搬送された病院の医師によると、これまでに16人の遺体が同病院に収容された。このうち8人は警官で、女性2人、子ども1人の遺体も含まれているという。

 現場に駆けつけたAFP特派員によると、爆発で警察車両数台が炎上した。また周辺の建物数棟も、爆風による被害を受けた。

 イラク全体での襲撃事件や抗争件数が過去4年間で最低を記録する中、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のイラク拠点があるディヤラ州や周辺の州では、近年、女性による自爆テロが増加するなど、依然として国内で最も危険な地域で、イラク・駐留米軍によるアルカイダ掃討作戦が続いている。

 一方、北部産油地帯のキルクークでも同日、道路脇に仕掛けられた爆弾による攻撃が2件発生。警察当局によると、それぞれの爆発で、通り掛かった車両に乗っていた女性2人を含む計7人が死亡した。(c)AFP