【6月20日 AFP】アフガニスタン南部カンダハル(Kandahar)近郊アルガンダブ(Arghandab)地区で18日から行われている旧支配勢力タリバン(Taliban)掃討作戦で、アフガニスタン軍などは19日、空爆を実施し、少なくとも56人を殺害し、タリバン勢力を地区内から掃討したと発表した。

 北大西洋条約機構(NATO)が指揮する国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)とアフガニスタン軍は18日、約1000人を動員し大規模な掃討作戦を開始した。現在、家屋の最終捜索を行っているという。

 NATOの報道官は、空爆も含めたこの作戦が「大きな成功」を収めたことから、13日深夜に発生したタリバンによる刑務所襲撃事件で浮上した、軍当局の能力に対する懸念が払しょくされるだろうとの見方を示した。

 タリバン広報によると、アルガンダブ地区で16日夜から立てこもっている戦闘員のなかには刑務所から脱走した者も複数含まれているという。

 また、国防省の報道官によると、今回の掃討作戦では民間人1人と兵士2人が死亡した。(c)AFP/Nasrat Shoaib