【6月13日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)北部で12日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の司令官が住む2階建ての建物で爆発があり、生後4か月の乳児を含む7人が死亡、医療関係者によると女性と子どもを含む51人が負傷した。

 この直後にパレスチナの武装勢力はイスラエル南部を攻撃、イスラエル軍によるとロケット弾と迫撃弾約50発が撃ち込まれたという。

 ガザ地区で発生した爆発について、ハマスはイスラエルの犯行だとしているが、イスラエル側は関与を否定している。

 イスラエルとハマスはエジプトの仲介で停戦交渉を進めており、12日にはイスラエル国防省幹部が交渉のためエジプトの首都カイロ(Cairo)入りした。

 だが、11日に行われた閣議で、イスラエルの治安関係閣僚は、停戦交渉が失敗に終わった場合に備えてイスラエル軍にガザ地区に対する大規模な地上戦の準備を整えておくよう命じており、停戦を希望するというイスラエル政府の言明にハマスが疑念を示す可能性もある。(c)AFP/Adel Zaanoun