【6月2日 AFP】イスラエル建設省は1日、東エルサレム(Jerusalem)の入植地に新たに住宅884戸を建設すると発表した。

 同省広報官は東エルサレムにある2か所の入植地について「ハル・ホマ(Har Homa)で121戸、Pisgat Zeevで763戸の住宅建設の入札を行う」と述べた。

 イスラエルは1967年の第3次中東戦争で東エルサレムを占領、併合したが、国際的には認められていない。また、このほど再開された和平交渉でパレスチナ側は、東エルサレムをパレスチナ国家の首都とすることを求めている。

 パレスチナ側は今回の新たな住宅建設の決定に対し、和平交渉を弱体化するとして強く反発。パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長も声明を発表し、この決定は和平交渉の「大きな脅威」であり、「入植活動の全面的な凍結がなければこれ以上の進展はない」と述べた。(c)AFP/Charly Wegman