【6月1日 AFP】アフガニスタンのカブール(Kabul)西部の道路で1日、士官学校のスタッフを乗せたアフガニスタン国軍(Afghan National ArmyANA)の車両のそばで道路中央に仕掛けられた遠隔操作式の爆弾が爆発し、女性1人が死亡、5人が負傷した。アフガニスタン国防省が発表した。

 国防省の声明によれば、負傷したのはANAの将校3人と民間人2人。車両は損傷を受けたが完全には破壊されなかった。この爆発に関する犯行声明は出ていない。

 カブールでは5月29日にも同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)による自爆攻撃で一般市民3人が死亡したばかりだった。5月31日にはアフガニスタン東部の都市ジャララバード(Jalalabad)で、北大西洋条約機構(NATO)軍の兵士を狙った自爆攻撃があり、NATO兵2人が死亡、5人が負傷した。またこの攻撃で一般市民5人も負傷した。この爆発についてタリバンは犯行声明を出している。

 アフガニスタンでは今年に入ってから67人の外国人兵士が死亡している。

 ここ数週間、武装勢力側からの攻撃が激しくなっているなか、アフガニスタン南部ではアフガニスタン国軍と外国軍が共同で武装勢力の掃討作戦を行っている。

 アフガニスタン内務省は31日、外国軍の支援を受けた同国治安部隊が、南西部ファラ(Farah)州バクワ(Bakwa)で、100人以上の武装勢力を殺害したことを明らかにした。この地域は8か月前に武装勢力の手に落ちていたが、内務省報道官はAFPに対し、当局側は30日にこの地域を取り戻したことを明らかにした。(c)AFP