【5月20日 AFP】アイルランドの首都ダブリン(Dublin)で19日、クラスター(集束)爆弾の禁止条約制定を目指す国際会議が開幕した。109か国が参加して12日間の日程で行われる今回の会議では、クラスター爆弾の使用、製造および備蓄を全面禁止する幅広い条約の合意を目指す。

 国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長はビデオメッセージで、参加国代表団に対し、クラスター爆弾禁止に向けた「先見性のある」国際条約の合意を求めた。

 クラスター爆弾は、戦闘機から投下されるか、または大砲から発射され、空中で破裂し、小型爆弾が無差別に、また広範囲に拡散する。このため、民間人が死亡したり、障害を負ったりする危険性が高く、また多数の小型爆弾が不発弾となるため、長期にわたり民間人に恐怖を与える。

 会議では、赤十字社(Red Cross)やクラスター爆弾の被害者も発言した。(c)AFP/Robin Millard