【5月19日 AFP】パキスタン北西辺境州(North West Frontier Province)のマルダン(Mardan)で18日、自爆攻撃があり、少なくとも13人が死亡、多数が負傷した。同州の政府高官が明らかにした。

 自爆攻撃が起きたのは、マルダンにある軍事基地に近い製パン所の前。この基地は、アフガニスタンと国境を接する北西部の部族地域で、武装勢力に対する任務に参加している部隊の拠点となっている。マルダンでは、旧支配勢力タリバン(Taliban)寄りのイスラム武装勢力による攻撃が、ここ数か月で数回起きている。

 パキスタンでは現在、今年2月の総選挙でペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領支持派に勝利し、3月に発足した新連立政権と、反政府勢力の間で交渉が進んでおり、情勢は比較的落ち着いていたが、今回の自爆攻撃はそのような中で起きた。

 同国では過去1年、全国的に自爆攻撃などが多発し、約1000人が死亡している。(c)AFP