【5月1日 AFP】イラク当局は4月30日、バグダッド(Baghdad)東部サドルシティー(Sadr City)で続いているイスラム教シーア派(Shiite)武装組織と米・イラク合同治安部隊との戦闘で、これまでに925人が死亡、2605人が負傷したと発表した。

 3月下旬に始まったサドルシティーでの戦闘による死者数はさらに増え、4月のイラク人死亡者数は今年に入って最悪となる見通しで、米・イラク両政府が治安は改善されているとの主張に反する結果となっている。

 イラク各当局は1日に4月のイラク人死者数を発表する予定だが、3月には少なくとも1082人が死亡しており、2月の死者数は721人だったことから、2006年後半の減少傾向から転じ、死亡者が再び増加していることが明らかとなっている。

 また、米軍側も大きな損失を受けている。少なくとも兵士20人が4月にバグダッドで、うち大半がサドルシティー内および周辺で死亡しており、AFPが独立系ウェブサイトwww.icasualties.orgのデータをもとに集計したところによると、4月にイラク全土で死亡した米兵士は46人で、65人が死亡した06年9月以来最悪となった。(c)AFP/Salam Faraj