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フセイン政権崩壊から5年、治安改善の兆しなく

  • 2008年04月09日 23:31 発信地:バグダッド/イラク
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イラクの首都バグダッド(Baghdad)のal-Fardous広場で、倒されたサダム・フセイン(Saddam Hussein)大統領(当時)像の顔を踏みつけ、スリッパで叩く人々(2003年4月9日撮影)。(c)AFP/KARIM SAHIB

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【4月9日 AFP】イラクでフセイン(Saddam Hussein)政権が崩壊してから5年目を迎えた9日、外出禁止令の続くバグダッドのシーア(Shiite)派地域サドルシティ(Sadr City)で戦闘が起こり、7人以上が死亡した。

 イラク政府高官によると、バグダッド東部のサドルシティで迫撃砲3台による攻撃が繰り返され、少なくとも7人が死亡、24人が負傷した。サドルシティは、シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師の拠点となっている。

 迫撃砲のうち一発は家屋に着弾し、子ども2人を含む家族3人が死亡したほか、前週の攻撃による死者の弔問を準備していたテントにも砲弾が直撃した。また、医療関係者によると、早朝にかけてシーア派地域一帯で広がった衝突で、そのほかに6人が死亡、15人以上が負傷した。

 サドルシティでは、サドル師傘下の民兵組織「マフディ軍(Mahdi Army)」と米軍・イラク軍との戦闘が6日から続いており、地域一帯は破壊され、55人以上が死亡、多数が負傷している。
 
 サドル師は前週、米軍侵攻によるフセイン政権崩壊5周年となる9日に、バクダッドで「100万人規模」反米デモの実施を呼び掛けていたが、8日になって「イラク人の血を無駄に流さないために」中止すると発表した。

 政権崩壊5周年に向けて、イスラム教スンニ(Sunni)派武装勢力による自動車爆弾による攻撃を阻止するため、バグダッド市内路上からは自動車やトラックなどが撤去され、9日午前5時から深夜までは車両の通行禁止も発表された。

 またAFP特派員によると、フセイン元大統領の故郷ティクリート(Tikrit)でも終日外出禁止令が実施された。

■フセイン政権打倒から5年

 米軍は、イラク侵攻から3週間後の2003年4月9日、フセイン政権を打倒した。

 しかし、政権崩壊から5年が経過した今でも、シーア派を中心としたイラクの新政権と米軍は、国内の紛争を抑え込めずにいる。すでに国内の戦闘で数万人が死亡し、イラク国民400万人以上が避難民となっている。

 イラク国民にとって、サダム政権崩壊からの5年間は、混乱と流血の日々だった。

 Sarah Yussefさん(25)は、「米軍の戦車がバグダッドに乗り込んできた時、私は喜び、そして希望に溢れていた。イラクが裕福になり、先進国となる日がくると夢見ていた。しかしそれ以来、苦難と破壊の悪夢の日々が続いている」と述べた。

 米軍の侵攻以来、イラク戦争で数万人のイラク民間人が死亡した。世界保健機関(World Health OrganisationWHO)によると、2003年3月から2006年6月の期間だけで、イラクで10万4000人から22万3000人が死亡したとされる。(c)AFP/Jay Deshmukh

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