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シーア派内部抗争で引き裂かれたバスラの「もう一つの顔」

  • 2008年03月26日 14:03 発信地:バスラ/イラク
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2008年3月25日、イラク南部のバスラ(Basra)で、パンを買って家に帰る男性。(c)AFP/ESSAM AL-SUDANI

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【3月26日 AFP】25日にサドル師派民兵組織マフディ軍(Mahdi Army)と治安部隊が衝突し、抗争の再燃が懸念されているイラク南部の都市バスラ(Basra)。この街は、石油の重要な産地として知られるが、「シンドバッドの冒険」の舞台というロマンチックな顔も持ち合わせている。

 人口170万人、その大半がシーア派というバスラは、国内石油産出量の70%以上を産出し、イラク経済を支える。ウンム・カスル(Umm al-Qasr)に次ぐ国内第二の港町で、原油の80%がここから輸出される。

 バスラは文学においてもその名を不朽のものにしている。イラク史上最も栄華を極めたアッバース朝(8-13世紀)の物語を数多く伝える「千夜一夜物語(Arabian Nights)」中のシンドバッドは、バスラの港から7つの航海に出発した。

 バスラは、英国人作家H.G.ウェルズ(H. G. Wells)の未来小説『The Shape of Things to Come(来るべき世界)』(1933)の舞台にもなった。

 636年頃にカリフ・オマールによって建設され、何世紀にもわたり文化・経済の中心地に。バスラとは「黒い石」の意で、かつてはベネチアのように水路が何本も走り、緑が生い茂っていたという。

 そんなバスラでは現在、イラク・イスラム最高評議会(Supreme Islamic Council of IraqSIIC)、マフディ軍、ファディーラ(Fadhila)党の三つどもえのシーア派内部抗争が激化。5年前「解放軍」として住民の歓迎を受けたイラン駐留英軍は結局シーア派の住民をまとめることはできず、前年12月16日にバスラ県の治安権限を正式にイラク政府へ移譲していることから、治安悪化につながると懸念する声も上がっている。(c)AFP  

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