【3月21日 AFP】カタールの衛星テレビ、アルジャジーラ(Al-Jazeera)は20日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指導者ウサマ・ビンラディン(Osama Bin Laden)容疑者のものとする音声テープを放送した。ビンラディン容疑者とされる人物は、パレスチナ人を支援するため、イスラム教徒に対し、イラクの武装組織への支持を訴え、イスラエルによるパレスチナ自治区のガザ地区(Gaza Strip)攻撃を支援するアラブ指導者を非難した。

 テープの中では、「パレスチナ人を支援する聖戦の戦地は、イラクの戦地だ」として、イラクの「聖なる兵士」への支持が呼び掛けられた。テープの信ぴょう性については、確認されていない。

 音声テープの声の主は、前年11月に米アナポリス(Annapolis)で行われた中東和平会議に言及。親米派の指導者を「アナポリスのアラブ人」と呼んで批判するとともに、イスラエルのガザ地区攻撃を支援していると非難した。

 このテープ公開前の19日には、ビンラディン容疑者とされる人物が、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画を掲載した責任を取るよう警告する音声テープが公開されていた。(c)AFP/Ali Khalil