【1月26日 AFP】エジプトとの境界の壁が爆破されたパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部ラファ(Rafah)では26日も、イスラエルによる封鎖で不足した生活必需品を求め、数千人のガザ地区住民がエジプト領内に流入し続けている。

 ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の戦闘員がブルドーザーで壁をさらに破壊したことから流入者は増加している。26日には初めて、ブルドーザーで破壊した部分を通り、自動車数百台がガザ地区からエジプト領内に入った。

 これまで流入を認めていたエジプト当局は25日午後3時(日本時間25日午後9時)に国境を閉鎖すると発表した。目撃者によると、エジプトの治安部隊は25日午前、国境沿いに配備され、同日正午頃にはパレスチナ人の流入を阻止し始めた。

 これに対し、パレスチナ人は境界付近に集まり、興奮してハマスのスローガンを叫びながら警官隊に向け投石を始め、双方に数人の負傷者が出たという。治安筋によると、ガザ住民の投石で国境警備隊員5人とパレスチナ人1人が軽傷を負い、またエジプトの警備員1人が、トラックに乗ったパレスチナ人がガザ側から発砲した銃弾を足に受けて負傷した。(c)AFP