【1月23日 AFP】前月実施された大統領選の結果をめぐり暴動が続くケニアで21日、同国を代表するマラソン選手、Wesley Ngetich氏(34)が毒矢で死亡した。当局が22日、発表した。選挙後の暴動で死亡した同国の国際的な陸上選手は2人となった。

 Ngetich氏は21日、世界的に有名なマサイマラ国立保護区(Maasai Mara Game Reserve)に近い同国西部トランスマラ(Transmara)で、胸に毒矢が刺さって死亡した。アメリカに拠点を置く同氏のマネージャーによると、死亡時の状況は不明だという。

 同氏は3児の父。米ミネソタ(Minnesota)州ダルース(Duluth)の「グランマズ・マラソン(Grandma's Marathon)」で2005年と2007年に優勝。2006年のシェブロン・ヒューストン・マラソン(Chevron Houston Marathon)で2位になった際、自己最高の2時間12分10秒を記録した。

 選挙後の暴動の影響で、同氏ほか13人の選手は、今月13日にアリゾナ(Arizona)州フェニックス(Phoenix)で開催されたロックンロールマラソン(Rock 'n' Roll Marathon)の欠場も余儀なくされた。

 ケニアでは前年12月31日にも、1988年のソウル五輪で男子1600メートルリレーに出場したルーカス・サング(Lucas Sang)氏が暴動に巻き込まれ死亡している。(c)AFP/Bogonko Bosire