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ホルムズ海峡の威嚇事件、脅迫は無線荒らしの仕業か

  • 2008年01月13日 19:42 発信地:ワシントンD.C./米国
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2008年1月10日、イラン国営で英語放送の衛星テレビ局「Press TV」が報じたホルムズ海峡(Strait of Hormuz)を航行する米軍艦艇。(c)AFP

【1月13日 AFP】(1月13日 一部更新)ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)でイランの高速艇が米軍艦艇を威嚇したとする証明として先に米国防総省が公開した威嚇を含む音声が、「フィリピーノ・モンキー(Filipino Monkey)」と呼ばれる現地の無線荒らしによって発せられた可能性が持ち上がっている。米海軍の機関紙Navy Timesが伝えた。

 11日に公開された36分のビデオ映像にはイランの高速艇が米艦艇を追跡する様子が含まれていた。黒ずんだ物体が海上を漂う映像も映されているが、これが米海軍が指摘した高速艇2隻によって米艦艇の進路上に落とされた箱状の物かどうかは分かっていない。このビデオ映像には、先に公開され、国防総省がイラン高速艇による威嚇と同時に受信したとされる「(米艦艇を)爆破する」との脅迫がされた音声は含まれていなかった。

 先に公開された音声では、なまりのある英語で「待っていろ。数分後に爆破する(I am coming to you ... You will explode in a few minutes)」と聞き取れた。国防総省関係者は、この脅迫が実際にはどこから発せられたのは不明だとしてきた。Navy Timesは、問題の脅迫の声が、イラン政府が公開したビデオ映像のなかで、高速艇から米巡洋艦ポート・ロイヤル(USS Port Royal)に無線を送るイラン軍将校の声とは異なると報じた。同紙によると、取材をした複数の米海軍専門家がこの脅迫について、フィリピーノ・モンキーと呼ばれる無線荒らしかこれを模倣した者によるものだった可能性を指摘していると伝えている。

フィリピーノ・モンキーは個人ではなく複数のメンバーからなる集団である可能性が高く、船舶の無線を傍受し、これに割り込んで相手を侮辱したり口汚くののしったりするという。この無線を聞いた米海軍の女性はとりわけ品位を傷付けられたと感じたと同紙は報じている。ホルムズ海峡の情勢に詳しい民間の船舶関係者は、このような嫌がらせは世界各地で発生しているが、船舶の交通量の多さから同海峡のフィリピーノ・モンキーなどによる活動は多発する傾向にあるという。

 これに対しイラン政府は13日、米政府は「面目を失った」とし、イランに謝罪するべきだと述べた。イラン外務省のムハンマド・アリ・ホセイニ(Mohammad Ali Hosseini)報道官はジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の中東歴訪に触れ、「中東地域をだますために」誇張したと非難。「米国はまたもや面目を失った」とし、「米国はこの1件を大統領の中東歴訪と同時に持ち出すことでわが国の悪い印象を植え付けようとしたが、その計画は失敗した」と述べ、さらに「米国は中東の人々をだます政策を取らないよう忠告する。米国は中東と米国の人々に陳謝すべきだ」とした。(c)AFP
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