【12月12日 AFP】スーダン反政府組織「正義と平等運動(Justice and Equality MovementJEM)」は11日、中国企業が操業する油田を制圧したことを明らかにした。スーダン政府への主要な武器供給国で、また同国からの石油輸入国でもある中国を標的とした攻撃は、この数か月で2度目となった。

 JEMのAbdel Aziz Nur al-Ashr司令官はAFPの電話取材で「(現地時間)午前6時(日本時間同日正午)に南コルドファン(South Kordofan)州にある油田を攻撃し、施設を制圧した」と語った。

 同司令官は、この攻撃でJEMの戦闘員2人が死亡し、同国人民防衛軍側にも複数の死傷者が出たと明らかにし、「これは中国企業に対する再度の国外退去警告である」と言明した。

 スーダン政府は現在までに、JEMによる襲撃の事実を肯定も否定もしていない。一方、JEM側は、中国政府がスーダンでの石油事業から撤退するまで、ダルフール(Darfur)東部への攻撃を続けると警告している。(c)AFP/Mohamed Hasni