【11月7日 AFP】クルド人武装勢力「クルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)」の指導者Murat Karayilan氏は6日、トルコ政府にPKKとの交渉を呼びかけた。一方のトルコ側は依然としてイラク北部への越境攻撃は検討中であると強調した。

 Karayilan氏は「武装攻撃ではゲリラ活動を阻止することはできない。クルド人との戦闘で未来を暗いものとしてはならない。攻撃をやめ、交渉で問題を解決すべきだ」と親クルドの通信社Firatを通じて訴えた。

 一方のトルコ政府は同日、PKKが潜伏するイラク北部への越境攻撃は依然検討中である考えを改めて示した。前日にはジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領が、PKKの掃討でトルコとの軍事協力や情報交換を強化していくと明言している。

 トルコはイラク国境におよそ10万人規模の軍隊を展開しており、米イラク両国がクルド人武装勢力対策を怠った場合、越境攻撃を行うと警告している。(c)AFP