【10月17日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の北キブ(Nord-Kivu)州Jombaで16日、ローラン・ンクンダ(Laurent Nkunda)将軍率いる反政府勢力勢力に兵士として強制徴用されていた子どもら150人以上が脱出をはかった。地元関係者が明らかにした。子どもたちの年齢は8歳から18歳までだという。

 地元部族長のPaul Ndeze氏がAFP記者に語ったところによると、Jombaの小中学校を脱出した子どもらは、徒歩で15キロ北東のルツル(Rutshuru)まで逃げてきた。現在、子供たちはルツルの競技場で保護されている」という。同氏は、子どもたちが「ひどい状況下にある」と述べ緊急支援を求めた。

 競技場の子どもらに支援物資を届けた地元住民によると、子供たちの大半はフツ族(Hutus)で、ツチ(Tutsi)族の少年らからツチ族を中心とするンクンダ将軍の反政府勢力軍に兵士として加わるよう強制されていたという。

 反政府勢力National Congress for the Defence of the PeopleCNDP)とジョゼフ・カビラ(Joseph Kabila)大統領の政府軍との交戦の中心地となった北キブ州では、反政府勢力の武装解除期限が切れた後、こう着状態が続いている。(c)AFP