【10月9日 AFP】(9日写真追加)イラク国境に近いトルコ南東部シナルク(Sirnak)で7日、クルド人独立国家を目指す武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)」とトルコ軍との間で交戦があり、トルコ軍兵士13人が死亡した。同国アナトリア(Anatolia)通信が報じた。

 同地では前月29日にも、一般市民の乗ったミニバスがPKKの襲撃を受け乗客12人が死亡したばかりで、PKKによる攻撃が活発化の様相をみせている。

 これら2件の襲撃に対し、米国政府は8日、PKKを非難する声明を発表した。

 ショーン・マコーマック(Sean McCormack)米国務省報道官は、トルコ・イラク両国が前月28日に反テロ対策協定を締結している事実に触れ、PKKによる暴力行為はトルコのみならずイラクの治安と繁栄も損ねるものだと非難した。

 また、米国はトルコ政府と協力して「トルコ国民の生命や国益を脅かすテロリストグループ」の一掃に努めると強調。掃討対象として、特にPKKを名指しした。

 一方、イラク政府に対しては、イラク領土内に拠点を置くPKKへの有効な掃討作戦を行うよう求めたうえで、トルコ・イラク両政府の対テロ作戦に対し米国政府はあらゆる限りの適切な支援を行うと表明した。(c)AFP