【10月8日 AFP】国連スーダン派遣団(UNMIS)は7日、南ダルフール(Darfur)の町ハスカニタ(Haskanita)が6日に襲撃され、壊滅状態にされたと発表した。同町では前月29日にアフリカ連合(African UnionAU)平和維持部隊の基地が武装グループに襲撃され、兵士10人が死亡する事件が起きたばかりだった。

 UNMISによると、ハスカニタは数棟の建物を除いて完全に焼き払われ、市場がある地域では略奪が発生した。UNMISは襲撃犯については具体的に触れていない。住民は前月にAU基地が襲撃された際、近隣地区に避難したという。

 同町は現在、スーダン政府の統治下にあるが、同政府は事件に関してコメントを出していない。

 UNMISは同町を訪れたことについて、治安面の関心からではなく、住民の人道面のニーズに対する関心からだと説明した。

 9月29日のAU基地襲撃は、2004年にAUの平和維持部隊「アフリカ連合スーダン派遣団(African Union Mission in SudanAMIS)」がダルフール地方に配備されて以来最悪の事態となった。2つの反政府勢力が背後にいるとみられており、AUは調査を進めている。(c)AFP