【9月11日 AFP】2001年9月11日に発生し、2749人が犠牲となった米同時多発テロから11日で6年目を迎える。米国で催される追悼式典は過去数年より控えめになるが、テロの脅威が新たに浮上する状況は変わっていない。

 テロ攻撃を受けたニューヨークでは厳粛な追悼式典が予定されているが、これまでとは違い、式典の大部分は、記念碑や新たなビルの建設が進む世界貿易センタービル(World Trade Center)跡地「グラウンド・ゼロ(Ground Zero)」ではなく、その近くの公園で行われる。

 消防士による犠牲者の名前の読み上げは毎年恒例となっているが、旅客機がビルに突入し、ビルが崩壊したそれぞれの時刻には4度にわたって中断し、黙とうがささげられる。

 最初の旅客機、アメリカン航空(American Airlines)11便が北棟に突入した午前8時46分(日本時間午後9時46分)には、教会の鐘が鳴らされる。それを合図に、遺族はグラウンド・ゼロに続く長いスロープを下り、犠牲となった家族への献花を行う。

 昨年の式典ではジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領が献花を行い、国民に向けてテレビ演説を行ったが、これに比べると今年の式典は控えめなものとなりそうだ。(c)AFP/James Hossack