【8月18日 AFP】フィリピン南部のバシラン島(Basilan)で18日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)との関連が指摘されるイスラム原理主義過激派グループ、アブサヤフ(Abu Sayyaf)とフィリピン軍の間で戦闘が行われ、武装勢力側に多数の死傷者が発生、国軍側も16人が死亡、9人が負傷した。軍当局が発表した。

 海軍広報官は武装勢力側の死傷者は30人と発表したが、バシラン島の軍高官は42人が死亡したと述べた。

 今回の戦闘で海軍はジャングル内の武装勢力の基地を攻撃した。戦闘中、後方支援を行っていた空軍のヘリコプターMG-520が海に墜落、副操縦士は海軍に救出されたが、操縦士1人が死亡した。空軍広報官はヘリコプターの墜落は飛行中に発生した異常な振動によるもので、攻撃によるものではないとの見方を示した。

 地元の軍広報官は、海兵2人と武装勢力戦闘員2人の死亡が確認されたが、双方の死傷者はさらに多いだろうと述べた。

 報道規制が敷かれたため今回の戦闘の詳細は明らかになっていないが、情報筋によるとUnkaya Pukan郊外の銃撃戦が接近戦に発展したものとみられる。(c)AFP